もう1点、注意したいのが火加減。土鍋で炊く場合の基本の火加減は、弱火3分、強火5分、 弱火6分、極弱火4分。この順に火加減を変えていきます。
「ごはんは基本的に沸騰した状態で炊かないといけません。冷たい水は比重が高いため、最初から強火にすると底にあるお米が動かず、焦げてしまうんです。 弱火で中の水分を温め、浮力をつけてお米を自由に動かす。その状態を作るのに弱火で3分。 そして強火にし、吹いてきたら水分が出過ぎないように沸騰を抑える程度に弱火にします」
ここからは、炊きあがるまで 加減をしながら、沸騰した状態をキープします。 「細長い形をしたお米は、表面 は高い温度で煮えますが、真ん中は熱が通りにくい。また、火が鍋に接している部分と、火から遠い表面では温度が異なります。温度のムラを解消するには、鍋の中の圧を変えてあげればいいんです。割り箸で土鍋の蓋の穴をふさいだり、蓋に重しをのせると美味しく炊けます」
一度火にかけてしまえば、そのあとの難しい火加減はまったく不要の土鍋販売しています。
火加減入らずで15分!ツヤツヤのごはんが完成。玄米も炊けます。
【3合炊き】かまど炊きを再現できる土鍋「伊賀焼きかまどさん」
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お米を炊く時の一番のポイントは「浸水」です。
浸水時間は季節によって異なり、春を過ぎた辺りは半浸水、夏を迎える頃は完全浸水。時間は、完全浸水の場合は白米なら約20分。炊き込みご飯なら約30分。半浸水はその半分の時間で。 「家庭によって温度、水の硬度など条件が異なるので、時間で計るとムラが出ます。一番いいのは状態を見て加減すること」
お米の粒は浸水しすぎると割れやすく、新米の場合は炊きあがりがべちゃべちゃに。新米は、蒸らしたり、炊きあがりに混ぜるのもNGです。