実際に使用してみて……。
体の上にかけると、まるで体に吸い付くように密着してきます。なのに布団をかけていないほどの軽さ。本当にかけているのかどうかわからないほどの軽さなのです。しかもビックリするほどの暖かさ。おそらく真冬でも裸で寝られるほどの暖かさなのです。価格はたしかに高いのですが、この違いは他の羽毛布団と歴然。これで100年間の寝心地が約束されていると思えば、安いものかもしれません。ちなみに大手メーカーでは同様のアイダーダックダウンの羽毛布団を200万円オーバーで販売しています。
自遊人編集長・岩佐十良
自分の経済力ではとても購入できませんが、100年間使えるとなると、できるだけ早く購入したくなるから不思議です。カウフマン社の羽毛布団の掛け心地も抜群なのですが、このアイダーダックダウンの布団は別次元。巣から手作業で採取していることを考えれば、価格も妥当なのかもしれません。120万円というと高額な気もしますが、高級旅館20泊分と考えれば、それほど高くない価格。そういった宿に気軽に泊まれる方には、ぜひご自宅にもおすすめしたいですし、良いものを長く大切に使いたいという方にもおすすめの商品です。
オーガニック・エクスプレス 商品開発担当 小沼百合香
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すべて手作業で採取する極上の羽毛
価格が高価なのは、羽毛の採取がすべて地道な手作業なため。ひとつの巣からわずか20グラム、年間の採取量もわずか3トンと決められているため、アイダーダックの羽毛布団に使われる羽毛の量が800グラムだとすると、世界でたった4000枚弱しか生産できません。
一般的に市販されている羽毛布団は、羽毛を1100〜1400グラム程度使用していますが、アイダーダックは羽毛が少なくても本当に暖かいのが特徴です。その秘密は羽毛の構造。アイダーダックの羽毛は繊維が細かく、ダウンボールが絡まった構造になっているのです。
アイダーダックは北極圏の海の島にポツンと巣をつくるのですが、海上だから非常に風が強い。ふつうの羽毛は風で舞ってしまうのですが、アイダーダックの羽毛は絡まっていて飛んでいきません。
布団として使用すると、一般の羽毛布団と比べてかなり薄いので、羽毛が体の形にあわせて吸い付くようにぴったりとフィット。軽いのに抜群の暖かさを発揮します。エベレストの登山隊などもアイダーダックの寝袋を使っているほどで、まさに羽毛布団の最高峰。「キング・オブ・ダウン」または「羽毛のダイヤモンド」とも呼ばれています。