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美味しいみかんを味わうことが、古木を守ることにつながります。  年を経るごとに美味しい「長寿樹みかん」オーナー

自遊人オーガニック・エクスプレス

2019.10.30

Index

ミカンの樹は年を経るごとに美味しい実をつけます

貴重な長寿樹ならではの味を楽しましょう

草刈り〜出荷まで。長寿樹みかん畑の一年

ミカンの樹は年を経るごとに美味しい実をつけます

愛媛県西予市明浜。
海に迫る山肌、宇和海を見下ろす目もくらむような急斜面に、石垣をめぐらせ たミカンの段々畑が広がります。この明浜で昭和49年から柑橘類の無農薬・無化学肥料栽培に取り組み、80軒ほどの農家が参加している生産者団体があります。
実はこのオーナー制度は、現地で聞いた話から始まりました。2008年のことです。
 
現地の人々の話の要点をまとめると、こんな内容になります。
「ミカンの樹は年を経るごとに美味しい実をつける。でも現在はみかんの価格が低迷しているため、より生産効率を上げなくてはならない。大きくなりすぎると剪定や収穫が大変なため、30年前後になった木は伐採しなければならない。とても残念だ」

その後、約1年をかけて現地とやりとりを重ね、樹齢による味比べを編集部で も行ったのですが……。その結果、驚くほど味が違うことがわかったのです。 そして2009年12月、私たちはふたたび明浜を訪ねました。目的は春から始まる長寿樹の伐採を待ってもらうため。 収穫を終えた春、農家は長寿樹を伐採して若い樹に植えなおすのですが、その前に伐採を食い止める提案をしたかったのです。私たちが生産者の方々に提案したのが、長寿樹のオーナー制度でした。
 
目もくらむような急斜面での長寿樹の剪定や収穫は、想像を絶する重労働。でも、
「大変だけど、明浜の美味しいミカンを全国の人に知ってもらうために努力する価値はあるよね」
と、若手生産者の中川真さんや原田兼章さんらが賛同してくれました。

長寿樹は1本につき、たった10〜20㎏ しか実をつけないそうです。
現地を訪れてみると、すでに植え替えられた若い木々がほとんどの面積を占めています。いかに植え替えが進んでいるかがわかります。
美味しいみかんを味わうことが、古木を守ることにつながります。  年を経るごとに美味しい「長寿樹みかん」オーナー

貴重な長寿樹ならではの味を楽しましょう

みかんの無農薬栽培は極めて難しく、ふつうに栽培されているものは農薬まみれということが少なくありません。今回「長寿樹みかんオーナー制度」に賛同してくれた生産者の皆さんは、有機栽培基準を満たす天然由来の防除剤しか基本的には使用しません。ただし、天敵であるカメムシが大発生するとみかん畑は全滅の危機に。その場合だけは、化学農薬で駆除します。

今年(2019年)の状況を産地に聞いたところ、
「今年は8月に雨が多かったため、例年に比べると、さっぱりした味わいです。今年は天候の関係で、全国的に出来があまりよくないなか、 うちのみかんはさっぱりめではありますが悪くないと思います。 出荷の頃には、色味も載ったみかんをお届けできると思います」
とのことです。

温州みかんは、11月末頃〜12月上旬に、順次発送予定。いよかんは、翌年1月下旬頃〜2月頃に順次発送予定です。

オーナーを募集して伐らずに残し、貴重な長寿樹ならではの味を楽しもうとい うこの企画。これからも、長寿樹の保存活動を行っていきたいと思っています。
美味しいみかんを味わっていただくことが、古木を守ることにつながります。 伐採されてしまう長寿樹を一緒に守りませんか。 ぜひ参加をお待ちしております。
美味しいみかんを味わうことが、古木を守ることにつながります。  年を経るごとに美味しい「長寿樹みかん」オーナー

草刈り〜出荷まで。長寿樹みかん畑の一年

無農薬で果物を栽培すると、 虫と草との壮絶な闘いが待っています。たとえば、梅雨から夏場にかけて行う天牛対策。 木を一本一本見回って、天敵 ・天牛の幼虫と卵の存在をチ ェックします。また、草刈り や草引きも重労働。「とくに夏の草刈りは汗だくで大変」。そんな苦労があってこそ、美味 しくて安全なみかんを私たちは食べることができるのです。

◆草刈り・草引き
年に 3 〜 5 回草刈りをし ます。カマと手で“草引き(草取り)”をすることも。もっとも労力のかかる作業です。

◆蕾(てきらい)
摘花や蕾を落とす作業。表年(みかんが豊作の年)に花実を適正の数にし、裏年にも実をつけてくれるようにコントロールします。

◆摘果(てっか)
青く小さい実をちぎり落とす作業のこと。病害虫の被害にあった実を落としたり、実の数を調整するために行います。

◆天牛(てんぎゅう)対策
天牛とは「ゴマダラカミキリムシ」のこと。みかんの木に卵を産み、幼虫が幹の内部を食い荒らします。退治は大切な仕事です

◆かん水
夏場、日照が続く頃に木への水やりを行います。特に苗木への水やりは必要不可欠です。スプリンクラーを使うことも。

◆収穫
10月に入る頃から収穫が始まります。品種と熟れ具合に応じて、美味しくなったものから収穫をしていきます。

◆選果・出荷
大きさ、器量などを熟練農家の眼と手でチェック。合格したみかんだけが箱詰めされて出荷されます。
美味しいみかんを味わうことが、古木を守ることにつながります。  年を経るごとに美味しい「長寿樹みかん」オーナー
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