雑誌「自遊人」が運営。無添加・オーガニック・魚沼産コシヒカリ 「オーガニック・エクスプレス」

通常、市販されているアイスクリームには砂糖などの糖分がたっぷり。市販のものは、配合量が公開されていませんのでどれくらい入っているかはっきりとはわかりませんが、家庭で作った場合、一人分に換算すると、角砂糖3個分でもかなり甘さ控えめな味わいです。さらに、乳製品や卵もたっぷり、添加物も使って、風味とやわらかな食感を引き出しています。豆乳アイスにしても、通常は脱脂粉乳や安定剤などを使用していたり、100%体にやさしい材料だけで作っているものは、なかなか少ないのです。

ここでご紹介するアイスクリームは、そんなアイスとは、一線を画すスイーツ。
素材は生産者が分かるもので、基本的に、無農薬(有機)栽培されたものを使用。白砂糖、卵、乳製品、保存料などの添加物は使わず、すべて手作りで、体にも優しい豆乳で作ったアイスクリームです。

甘みには、お米由来の自然な甘みの米水飴や、有機アガヴェシロップを使用。アガヴェシロップとは、主にメキシコ、南アフリカが原産の植物アガベの樹液です。それによって、自然な甘みに仕上がっています。

乳製品や砂糖を使った普通のアイスクリームと比べ、豆乳アイスはコクや味わいが足りないイメージがあるかもしれません。ですが小幡さんのアイスクリームは、口にすると濃厚でなめらか。口にしたとたん、「美味しい!」と、思わず顔もほころぶ美味しさです。

作っているのは、長野で豆乳アイスを中心としたマクロビオティック、グルテンフリーのスイーツ工房を営む小幡さん。

地元、長野の高校を卒業後、アートの勉強をするために渡ったアメリカでフランス料理を学び、帰国して創作料理のお店を開業。その時にお客様から玄米やマクロビオティックのことを教わったのがきっかけで、マクロビオティックの料理学校に通うことに。その後、現在のスイーツ工房をオープン。マクロビオティック料理教室の講師も務めるなど、マクロビオティック料理、お菓子の美味しさを広めるため、幅広く活躍中です。

小幡さんご自身がアイスなどのお菓子が好きで、自分でも美味しいものが食べたいという思いから、美味しい豆乳アイスの開発を開始。
「豆乳アイスはもともと、アレルギーの方向けに考えたのですが、今では、体に良いものにこだわるアレルギーのない方にも好評いただいています」

最初はジェラートのような食感のものでしたが、研究と試作を繰り返し、なめらかさを出せるように。そうして今の味わいと食感が生まれました。
「通常のアイスクリームは卵や砂糖でやわらかさを出し、また、ソフトクリームは、乳化剤で柔らかくしているのですが、このアイスはそれらを使わず、体にやさしい材料だけ。米飴となたね油でやわらかさを出せるよう、割合を変えるなど試行錯誤の末、現在のものに。完成までに2年ほどかかりました」

シンプルなバニラの他、インド産の無農薬栽培されたマンゴーをたっぷりと混ぜ込んだマンゴー味、有機栽培のいちごをたっぷりと混ぜこんだいちご味の入ったセットもお選びいただけます。
どちらももちろん、香料は不使用。果汁でもなく、果実そのものをピューレ状にして練りこんでいます。だから、どちらもフルーツの自然な香り、風味を楽しめるとびきりの美味しさ!　ジューシーな味わいで、すっきりした後味です。

「マクロビオティックに馴染みのない方、小麦粉や卵のアレルギーのある方、お砂糖を控えている方にも美味しく楽しんでいただける食感と風味を目指して日々作っています」と、小幡さん。

乳化剤を使っていないため硬めなので、機械で絞り出すことができず、カップ詰めまで手作業。一度にたくさん作ることができませんが、小さい工房だからこそできる、体にやさしくて美味しいこだわりスイーツです。ご自宅でのおやつや食後のデザートに、特別な日の贈り物にもおすすめの逸品。ぜひお楽しみください。